ランニングに効く解剖学 足

解剖学
ランニングに役立つ解剖学 「足」足部の骨、足底腱膜、アキレス腱

ランニングに役立つ!足の解剖学!

 

「足」はランニングで足が一番地面と接して、回数を多く使うところです。

(ここでの足はくるぶしより下を説明します!)

足の構造 骨 筋肉 靭帯・腱

足の働き 土台 クッション

足の構造

足の骨

足の骨は指先から前足部(末節骨・中節骨・基節骨、中足骨)、中足部・後足部に分けられ片足28個、両足56個ある。

足の骨は指の部分である末節骨・中節骨・基節骨

足の甲を構成する中足骨から楔状骨・舟状骨・立方骨

踵とその上方で足関節を構成する、踵骨と距骨

足の骨は細かい靭帯や筋肉で繋がっていてクッションや安定性を産んでいます。

足の筋肉

足裏の筋肉=内在筋といい、足の指を動かしたり足関節の動きを助ける働きをします。

外転筋 親指と小指を外に開く筋肉 単独で使う事が少ない筋肉だが内転筋などと協調してバランスを取るために働く

内転筋 母指と四指それぞれ分かれて内転筋がある、外転筋同様にバランスを取る為に働く

屈筋 指を曲げグーを作る様に働く、地面を踏み締める動作などバランスと固定に使われる

足の裏の筋肉が弱くなっていると、立っている時もバランスを崩してしまします。

土踏まずを作る筋肉でもあり、歩行や立位でのバランスに関わります。

足の腱・靭帯

足部は28個の骨から構成されています。その骨をそれぞれ繋いでる細かな人体がたくさんあります。

中でも足関節を構成している前距腓靭帯・距腓靭帯・後距腓靭帯の三つは外側にあり捻挫の時に損傷しやすい靭帯です。

足底腱膜(足底筋膜)アキレス腱は走る為に重要な役割を果たします。

足底腱膜(足底筋膜)

踵から扇状に足趾に向かって広がる腱膜で足裏のアーチ構造を作りクッションの役割をしている。

もう一つの機能としてwindlass機構を使った、歩行時の推進力を生む役割もしています。

詳しくは後述します。

アキレス腱

アキレス腱はふくらはぎの腓腹筋とヒラメ筋の腱で踵に付着します。

アキレス腱と足底腱膜は成長の過程(お腹の中)で二つに分かれた腱です。

伸張反射で足関節の底屈をする。アキレス腱の伸張反射はエネルギー効率が筋肉での底屈より良いので、ランニングなどで使われる。

なので、足底が硬い方はふくらはぎも硬くなっている事が多いです。

足部の働き

足の働きはクッション、バランス、推進力の大きく三つあります

体重を和らげるクッション、上体のブレを抑えるバランス、歩行やランニング時の推進力、どれも足裏のアーチが関係しています

アーチ

アーチと呼ばれるクッションが足の裏には3つあり内側縦アーチ(土踏まず)、外側縦アーチ、横アーチに分かれます。

三つのアーチにはそれぞれ役割がありその特性に合わせた働きがある

内縦アーチは拇趾球から踵骨までの土踏まずの部分でクッションや推進力として働きます

外縦アーチはバランス 小趾球から踵骨まである部分でバランスとブレーキとして働きます

横アーチはクッションとバランス 拇趾球から小趾球まで

足アーチ

クッション

主に内側縦アーチ(土踏まず)と横アーチ(拇趾球〜小趾球)がクッションとして働く

接地時にそれぞれのアーチが伸び体重移動をスムーズにします、これは足部の骨同士が細かく動き、地面からの衝撃に柔軟性を働かせる事により吸収できるからです。(トラス機構

縦アーチは足底腱膜と中足骨や内側楔状骨に付着する前脛骨筋などいくつもの筋肉や靭帯などで支えられている

横アーチは母趾内転筋や靭帯によってアーチを形成しています

横アーチが消失すると外反母趾、内反小趾、うおの目、タコ、モートン病などの障害が起こりやすくなります

バランス

足底の拇趾球、小趾球、踵の3点でバランスを取っています

アーチは柔軟性があるとイメージしますが、バランスを取るといううことでは剛性も発揮します

アーチを緊張させて、合成を働かせバランスを取っています、その際に反射的にAnkle strategyという足関節を中心としたバランサーが働きます

推進力

足の骨を前足部(指の骨、中足骨)、中足部(足根骨)、踵部(距骨・踵骨)と大まかに分けると前足部の指の骨、中足部はバネとバランスを取るのに足根骨、踵部は土台としての役割を主にこなしています。

足部における推進力は歩行時に足趾が背屈した時に足底腱膜が伸張し、それが縮む事により生まれる力です(ウィンドラス機構

足の骨は足底腱膜の様な大きな腱と細かい靭帯や筋肉で繋がっていてクッションや安定性を産んでいます。

骨の剛性と腱や筋肉、靭帯の柔軟性でクッションを作っています。

今、マラソンランナーが使っているシューズはこの剛性をカーボンで柔軟性をソール部分で増強しています。

 

まとめ

足には多くの骨と靭帯、筋肉があります。それぞれ単体での働きは小さなものですが、協力して大きな働きをします

足部には大切な役割がいくつかあります。

歩行時のクッション・推進力 立位のバランスなど大切な働きをしているのが足部です

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